ChatGPTに個人情報を入れていいの?安全な使い方
この記事の答え
個人情報は、基本的に入れないのが安全です。入力した内容は会話の記録として残り、設定によってはAIの改善に使われることもあるからです。名前は「Aさん」、住所は「○○市」のように置き換えれば、ほとんどの相談は個人情報なしでできます。
なぜ個人情報を入れないほうがいいの?
ChatGPTなどのAIに入力した内容は、多くの場合、会話の記録としてサービスの中に残ります。また、サービスや設定によっては、入力した内容がAIをよりよくするための学習に使われることがあります。
もちろん、各社は情報を守る仕組みを整えています。それでも、一度入力した情報は、自分の手元だけにあるとは言えなくなると考えておくのが安全です。家の鍵を人に預けないのと同じで、大事な情報は最初から入れないのがいちばんの対策です。
入れてはいけない情報の一覧
- パスワード・暗証番号どんな理由があっても入力しないでください
- マイナンバー・口座番号・カード番号お金や手続きに関わる番号
- 住所・電話番号・生年月日組み合わせると、だれのことか分かってしまいます
- 病気や体のことの詳しい内容名前とセットで入力するのは避けましょう
- 家族や知り合いの情報自分以外の人の情報は、本人の同意なく入れないのがマナーです
- 仕事の秘密お客さんの名簿、取引の金額、社外に出せない資料
置き換えて質問するコツ
個人情報を入れなくても、ほとんどの相談はできます。具体的な名前や数字を、ぼかした言葉に置き換えるのがコツです。
お礼状を書いてもらうとき
× 「大田原市○○町の山田花子さんに、お中元のお礼状を書いて」
○ 「近所の年上の女性に、お中元のお礼状を書いて。いただいたのは梨です」
病院の説明を聞きたいとき
× 名前や生年月日が入った検査結果をそのまま入力する
○ 「70代で、血圧の薬を飲んでいる人が気をつける食事は?」のように、自分のことだと分からない形で聞く
お店の仕事で使うとき
× お客さんの名前と注文内容を一覧で貼りつける
○ 「野菜の直売所で、雨の日にお客さんを呼ぶチラシの文章を考えて」
ひとことで言うと「この文章が知らない人に見られても困らないか」を、入力する前に一度考えましょう。
写真を見せるときの注意
AIに写真を見せて質問できるのはとても便利です。ただ、写真には思わぬ情報が写り込みます。
- 写り込みを確認する
郵便物の宛名、カレンダーの予定、表札、車のナンバーなどが写っていないか見てから送りましょう。
- 必要なところだけ切り取る
スマホの「編集」で、聞きたい部分だけを切り取ってから送ると安心です。
- 書類の写真は特に注意
名前や番号が入った書類は、その部分を隠してから使いましょう。
確認しておきたい設定
多くのAIサービスには、入力した内容をAIの改善(学習)に使うかどうかを選べる設定があります。ChatGPTの場合は、「設定」の中の「データコントロール」から確認できます。
あわせて、使わなくなった会話は削除しておくと安心です。ただし、設定を変えても「入れないのがいちばん安全」なのは変わりません。設定は、もしものときの備えと考えましょう。
設定の場所が見つからないときはアプリの画面や名前は、更新で変わることがあります。分からないときは、おうちのデジタル係でお使いのスマホを見ながら一緒に確認します。
店主から
わたしが仕事でAIを使っていて、いちばん気をつけているのが「個人情報」と「まちがった情報」です。AIはとても便利ですが、どこまでも信用していい相手ではありません。
でも、ルールさえ決めておけば、AIは毎日の心強い相談相手になります。「これは入れて大丈夫?」と迷ったら、気軽に聞いてください。一緒に確かめましょう。
おうちのデジタル係 大嶋 健志
よくある質問
自分の名前くらいなら入れても大丈夫ですか?
名前だけで大きな問題になることは少ないですが、住所や生年月日などと組み合わさると、だれのことか分かってしまいます。必要がなければ入れない習慣をつけておくと安心です。
前に個人情報を入れてしまいました。どうすればいいですか?
その会話を削除し、学習に使うかどうかの設定を確認しておきましょう。パスワードやカード番号を入れてしまった場合は、パスワードを変更し、カード会社に相談してください。
無料版と有料版で、安全さは違いますか?
サービスや契約によって、情報の扱いが違う場合があります。ただ、どの版でも「個人情報は入れない」が基本なのは同じです。


